愛し愛される薔薇色の新婚生活――そう思っていたのは、妻だけだった。
フランコが瀕死の重傷? なんてことなの!レクシーは別居中の夫が事故に遭ったと知り、凍りついた。家出して3年半。つい先日、彼に離婚の書類を送ったばかりだ。結婚当初、19歳で身重のレクシーは、幸せだった。しかしフランコに、妊娠は結婚を迫るための罠と疑われ、やがて夫に愛がないと悟った彼女はショックのあまり流産した。あのとき彼は付き添ってくれた? いいえ、私は独りだった。それなのに今、フランコの入院先――小さな命を失ったのと同じ病院に立ち、レクシーは愛と哀しみに身を震わせていた……。
*本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。