イノベーションを喫緊の課題と位置付けている組織は数多いが、多額の資金と時間を投入しても、結実するのは稀である。「ノイズの海の中で、正しいシグナルをとらえた者が成功する」と表現する筆者は、数々の歴史的な発明によってイノベーションを先導してきたにもかかわらず、価値創出ができずに瀕死の状態にあったSRIインターナショナルをCEOとして復活させた人物だ。そのカギとなったのは、インパクトのあるイノベーションを生み出すために、アクティブラーニングを基礎にした方法論を適用したことである。本書では、SRIをはじめ、世界の主要機関で採用されている「NABCモデル」を、実際に組織やチームで活用するための方法を解説する。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2021年4月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。