【書籍説明】
言語聴覚士をコミュニケーションの専門家と言うイメージで認知している人が多いです。
実際にしていることは、リハビリテーション業務です。
病院では、脳卒中で会話がしにくい、食べ物が飲み込みにくい、呂律が回りにくい患者様の評価や訓練プログラムなどを考えてリハビリを実施しています。
簡単に言うと、脳の障害で失ったコミュニケーション能力を取り戻せるようにリハビリで支援する仕事です。
なので、言語聴覚士は、コミュニケーション能力が高いというのは誤解です。
しかし、リハビリをしていると医師、看護師、コメディカル、もちろん脳に障害がある患者様とコミュニケーションをとることがたくさんあります。
言語聴覚士のリハビリは、個室に入って、患者様と1対1で会話することがほとんどです。
失語症の方に対してリハビリをする時は、どのように話のきっかけを作り、発語を促すことができるかを考えています。
そんな仕事の中で、私が勉強して身につけた人を笑顔にする話のネタ、会話が苦手な人でもきっかけが作れる話かけ方、明日から会話が楽しくなる方法を伝授していきます。
この本は、人間関係もコミュニケーションも苦手。人に話しかけるような話のネタなんてない。だから会話が楽しくない。そう思っている方にオススメです。
【著者紹介】
桝谷 泰弘(マスタニヤスヒロ)
現在、言語聴覚士として10年目になります。
言語聴覚士になろうと思ったきっかけは、自閉症児とコミュニケーションをとることに困ったことからです。
「自分に何かできることはないか?」と思った時に言語聴覚士になろうと決意しました。
誰にとっても日常生活で他人とコミュニケーションをとることは複雑で難しいものです。
1人でも多くの人にコミュニケーションの大切さ、楽しさを伝えられたら幸いです。