富豪を愛さないという契約を結んで、彼女は無垢を捧げた。
小学校教師のアメリアはギリシア富豪サントスに雇われ、夏のあいだ、ギリシアにある彼の邸宅で働くことになった。サントスは淡い青の瞳がすてきなハンサムな男性だが、女性関係が派手で、野暮ったいわたしの手が届く人じゃない。しかし彼女には、富豪の申し出を断れなかった理由があった。サントスの6歳になる息子、キャメロンの存在だ。あの子は突然現れた父親になじめず、不安でいっぱいなはず。せめてわたしがそばにいて、あの子を守ってあげなくては。彼に熱く誘惑された夜を、いまだに忘れられずにいても……。
■親に見捨てられ、修道女のように男性とは無縁で生きてきたヒロイン。そんな彼女が初めて恋をしたのが、愛を拒絶しているヒーローでした。彼のそばにいるために、愛していないふりをするヒロインが気持ちを抑えられなくなり、とうとう告白する場面は必読です!