「おさるシリーズ」は1991年の『おさるのまいにち』以来、30年間にわたって親しまれてきたロングセラーです。
累計は36万部を超え、路傍の石幼少年文学賞、IBBYオナーリスト選出、産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞を受賞するなど、非常に高い評価を得てきました。
今回のテーマは「ゆめ」です。ゆめを見ているおさるは、ゆめの中でも夜になるとゆめを見て、さらにそのゆめの中でも夜になると……と、心地よいリズムで、お話が展開していきます。
ゆめと現実のちがいがあやふやになって、どきどきしながら、何度もたのしめる新作です。
やさしい表現で、深い思想にふれる、「おさる」シリーズの真骨頂です。
●主な内容
ぼくは おさるです。
みなみの しまに すんでいます。
ぼくの すむ しまは ちいさいけれど、
もりが あります。
(中略)
よるに なったら、ねむります。
でも つぎの つぎの ひの
おひさまが のぼる まえに
ぼくは ゆめを みました。
(本文より)
※漢字は使用していません
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