僕たちの間の情熱は消えない。
それを、君に証明しよう――母の再婚を知ってスーザンの胸に湧いた喜びは、
相手がスローンの父親とわかるなり、ショックに代わった。
シドニー随一の富豪スローンとは結婚の約束をしていたが、
名家の彼に私は釣り合わないと、別れを告げたばかりだった。
だが何も知らない母から、二人で式に来て、と頼まれてしまう。
スローンは言った。僕らは親の幸せに水を差すべきじゃない。
結婚式が終わるまでは、恋人同士のふりをしていよう、と。
彼の目が意味ありげに光り、その意味を知る体が反射的に震えた。
何を企んでいるの……? 私たちの関係は、もう終わったのに。
*本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン・ロマンス版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。