赤い薔薇の花が、思い出させる――
恋い焦がれるあの人の唇を。ロンドンの病院で主任看護師を務めるマギーは、恋に奥手な24歳。
あるとき、オランダから著名な専門医パウルが講演に訪れた。
長身で鷲のような風格漂う30代半ばの彼に、看護師たちは色めき立ち、
遅れて講堂に入ったマギーもまた、壇上の彼と目が合い、強く惹かれる。
講演のあと、主任室に戻ったマギーを追うように現れたパウルに、
「僕のことを覚えておいてほしい」と言われ、唇を奪われた。
それからというもの、マギーは気づけばパウルのことを考えていたが、
すでに帰国したであろう彼とどうなるわけもなく……。
そんなとき、マギーが非番の日に書かれた看護ノートを目にし、驚いた。
なんと、パウルの母親が病に倒れ、この病院に運び込まれたというのだ!
*本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。