迅速に行動することで、顧客体験を変革し、競合企業の先を行く。そのために注目されてきたのが、環境の変化にフレキシブルに対応する「アジャイル手法」だ。しかし、真にアジャイルな組織を構築するには、多くのアジャイルチームを社内に構築するだけでは不十分で、アジャイルなシステムを構築し運営するアジャイル・リーダーシップ・チームが不可欠である、と筆者らは言う。このアジャイル・リーダーシップ・チームをどのように編成し、それぞれのメンバーがいかなる役割を持ち、どのようにチーム全体を運営すべきか。また、アジャイルにおいてリーダーシップに求められる謙虚さとは具体的にどのような態度なのかを、事例をベースに紹介する。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2020年11月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。