運命の相手ではない男性との結婚。契約により捧げるのは純潔と……愛。
母の死後、継父から家を売ると言われて、タンジーは驚いた。さらに、あるギリシア富豪の形だけの妻になれと言われて戸惑う。富豪のジュードは目の覚めるようなハンサムな男性だったが、タンジーを日用品か何かみたいに品定めし、結婚の話を進めた。しかしベッドをともにすると聞いて、タンジーは仰天する。まだ男性を知らなかった彼女は、怖くなって家に逃げ帰った。だが継父は激怒し、それなら今すぐ出ていけと継娘に迫った。生後10カ月の、愛する妹の幸せを考えるのよ。泣く泣くタンジーは富豪に電話し、結婚を承諾するのだった……。
■今作でハーレクイン・ロマンスは3600号を迎えました。これもひとえに、読者のみなさまの長年にわたる応援があればこそです。巻頭には、作家からのメッセージも収録。圧倒的な人気を誇るテーマの一つ、契約結婚から始まるロマンスをどうぞお楽しみください!