2500分の1の奇跡で生まれた赤ちゃん──何があっても、この子だけは守りたい。
ある日猛烈な腹痛に襲われ、病院に運びこまれたジョージーは、そこで初めて妊娠していると知らされ、そのまま男児を産んだ。我が子と対面しても、彼女はただただ呆然とするばかりだった。毎日仕事漬けだった私に、こんな奇跡が起こるなんて……。だが、体調を崩し、会社から解雇されてしまったジョージーはたちまち困窮する。もう頼れるのはフィンしかいない──たった一度だけ熱い夜を共にした、この子の父親である大富豪。病み上がりの体で彼を捜しだし、すべてを打ち明けた彼女に、フィンは冷たく言い放った。「僕の子だって? ありえない」
■もしもある日突然、心構えもなく赤ちゃんを産み、母親になったとしたら……。医学的には2500人に1人の割合で起こると言われている奇跡的な妊娠・出産を迎えたヒロインのドラマティックなロマンスです。ルーシー・キングの鮮烈なデビュー作をお楽しみください。