オフィスの変遷を物語るうえで、転換点は4つある。最初は1960年代に普及し始めたキュービクルだ。空間を個人ごとに区切り、集中しやすい環境を構築しようとするものである。70年代にはテレワークが始まる。当初は自宅から近いサテライトオフィスを利用することで、移動の負荷軽減を目的とした。80年代にはPCが登場、働き方を根底から変えた。90年代からはメールによってコミュニケーション方法が大きく変化した。本書ではそれぞれの転換点をHBR読者によるコメントで振り返りながら、オフィスの変遷をたどる。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2020年11月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。