身近にあるような、どこかゾッとするおはなし2本。
「てゆうかちゃんは、自分の顔のほんの少し左どなりにいるんだって」
お兄ちゃんが教えてくれた都市伝説。
口癖のように「てゆうか」を使っていたら、その言葉がクラス全員に感染していって……。
――「となりの正面」より
亮はクラスのリーダーとして、すばらしい学生生活を送ろうと決心していた。
ところが自分と名前が似ているクラスメイト・谷遼輔が、自分が狙っていた学級委員に立候補し、どんどんクラスの中心人物になっていく。
一方的に谷にライバル心を抱いた亮のもとに、自分にしか見えない奇妙なメッセージが届くようになって……。
――「かもしれない伝説」より