愛される喜びなど知らず、生きていこうと決めたけれど……。
大企業のCEOであるダンテは闘病中の父の訃報に茫然とした。父は離婚後、個人秘書に採用した若い女性と結婚した。どう見ても金目当てに違いない、魔性を秘めたミアと。2年前、初めて会ったとき彼女に抱いた欲望が今も身を苛む。ミアは夫の死後も結婚の秘密を守ろうと固く心に決めていた。私は雇われて妻を演じただけで、この先もバージンのままなのだ。だが、初対面のときからダンテに惹かれていたミアは葬儀後の夜、思いがけない彼のやさしさに触れ、不覚にも身を重ねて……。
■初めての喜びに浸ったあと、ミアは激しい後悔に襲われます。亡夫との約束のせいで自分が純潔を守っていた理由を話せないうえ、ダンテが避妊をしなかったことに気づいたからでした。やがてミアは自らの妊娠を知り……。C・マリネッリの感動作をお見逃しなく!