美しい妹の身代わりでもいい。
いつか彼が振り向いてくれるなら。ローラは地味な容姿のせいか、20代も終わりでいまだに独身だ。
ある日、ローラの名付け親がレイロフという友人を伴って訪ねてきた。
そのハンサムなオランダ人医師を見るなり、ローラは目をみはった。
包容力と落ち着きのある大人の彼は、まさに思い描いてきた理想の男性。
しかし、レイロフが心を奪われたのは、見るからに華やかな妹だった。
ほどなく婚約した二人を、ローラは胸の痛みをこらえながら祝福した。
ところが移り気な妹は、出会ったばかりの別の男性と駆け落ちし、
婚約破棄をレイロフに伝える役目をローラに押しつけた。
ローラがありのままを告げると、レイロフは彼女を見据え、
驚くべき言葉を口にした! 「それなら、君と結婚したっていいわけだ」
*本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。