新型コロナウイルス感染症の影響により、企業は中長期戦略の見直しに迫られている。リーダーは未来をどう描いたらよいのだろうか。超長期戦略の代表格であるシナリオプランニングを発展させた、フォルクスワーゲンのモジュール戦略を、筆者の「先読み、引き寄せ、構え」の3ステップに合わせてひも解く。さらに、コロナ危機のような不確実性が高い現代に求められるのが、企業が社会における存在意義を説いた「パーパス」と、それを活かすための「構想」する力である。戦略的に未来を引き寄せる術を明かす。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2020年9月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。