そうか、「復興五輪」も消えるのか。
歩こう、と思った。話を聞きたい、と思った。
福島のシイタケ生産業者の家に生まれ育った著者が初めて出自を語り、18歳であとにした故郷に全身で向き合った。
生者たちに、そして死者たちに取材をするために。
中通りと浜通りを縦断した。いつしか360キロを歩き抜いた。報道からこぼれ落ちる現実を目にした。ひたすらに考えた。
NHK「目撃!にっぽん」で放送!
あの日から10年。小説家が肉体と思考で挑む、初のノンフィクション
目次
福島のちいさな森
4号線と6号線と
国家・ゼロエフ・浄土
長い後書き