信頼は、良識的な人間の行動を支える土台である。稼いだお金を商品やサービスと交換するのも、結婚相手に人生を捧げるのも、そこに信頼があるからだ。そして、リーダーにとっては有しておくべき資産の一つである。筆者たちは、信頼には、それを支える3つのドライバー──オーセンティシティ(自分らしさ)、ロジック、共感──があると言う。そして、これらのいずれかが揺らぐと信頼が損なわれ、その揺らぎを克服すれば信頼を高めることができるとして、それぞれのドライバーについて具体的な克服の方法を説いている。なお筆者たちは、ウーバー・テクノロジーズの再生を、信頼の構築によりサポートしてきた。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2020年7月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。