あらすじグローバル化の進む日本企業にとって、人種や国籍の異なる人々をマネジメントする機会が増えている。だが、そこで欧米流のスタイルを真似しても機能しなかったという事例は、枚挙にいとまがない。それでは、国際社会において日本人ならではのリーダーシップスタイルとは何か。国際機関をゼロから立ち上げ、20年にわたり牽引してきた筆者がみずからの経験を踏まえ、日本人の得意とするリーダーシップのあり方を述べる。営利組織よりも難しい非営利組織のマネジメントを通じて見えたのは、心理的な安全性を確保し、コミュニケーションをより深めながら仲間を尊重しつつ、彼ら彼女らの挑戦を最大限に促すスタイルだ。 *『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2020年7月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。