【物語の概要】
転校初日で緊張していた佳幌(かほろ)に話しかけてくれた奈々子(ななこ)。奈々子はまじめでいい子だけれど、二酸化炭素を排出する発電方法はとんでもないと言ってソーラー発電しか認めず、人の家でもクーラーを使わせないほどのがんこ者。だから、みんなに「シーオーツー警察」って呼ばれてる。
クラスのプレ発表会で、クラスメイトの千星(ちほし)に強い口調でソーラー発電について問いただされた奈々子は泣き出してしまう。でも佳幌は、その事件をきっかけに、さまざまな発電の方法に長所・短所の両方が存在することに気がついた。「いい発電」について考えはじめた佳幌の班が、本番の発表会でたどりついた結論は……。
【シリーズ「おはなしSDGs」の特色】
・各児童文学賞受賞作家やベストセラー作家など、現代を代表する一流童話作家の書き下ろし作品です。「物語の楽しさ」を第一に書かれた作品は、どの一冊をとっても、すぐれた児童小説として楽しむことができます。
・実力のあるイラストレーターによる挿絵が多数掲載され、確実に物語を読み通す手助けとなります。
・各巻とも、SDGsが掲げる17のゴールのうちの一つがテーマとなっており、いま世界が協力してその目標に向かわなくてはならない理由が自然と理解できるストーリーが展開されます。
・本文中に、物語とリンクさせるかたちで、関連する図表、グラフ、年表などが入ります。さらに、各巻の巻末で、テーマとしたSDGsのゴールについてくわしく解説しますので、テーマ学習の教材としても使用できます。
・SDGs全体について解説する「総論編」も刊行します。さまざまなゴールをテーマにした物語と、「総論編」を併読することで、SDGsについての理解がさらに深まるように設計されています。
・80ページ(一部カラー)。朝読書にもぴったりのボリュームです。
【シリーズ「おはなしSDGs」のラインナップ】
未来への伝言 SDGsガイドブック(那須田淳)/貧困をなくそう(安田夏菜)/ジェンダー平等を実現しよう(戸森しるこ)/安全な水とトイレを世界中に(石崎洋司)/エネルギーをみんなにそしてクリーンに(森川成美)/つくる責任つかう責任(小林深雪)/気候変動に具体的な対策を(楠木誠一郎)/海の豊かさを守ろう(佐藤まどか)/陸の豊かさも守ろう(吉野万理子)/平和と公正をすべての人に(小手鞠るい)