傷ついた壁の花を拾い上げた、白馬の騎士の心は……。
看護師のエミリーは姉に頼まれ、双子の赤ん坊の世話をしながら、経済的にも体力的にもぎりぎりで暮らしていた。仕事ぶりは一流だが、小太りで地味な看護師――ある日、医師たちのそんな話を耳にし、エミリーはうつむいた。“小太りで地味”と言ったのは、みんなの憧れ、ユレス・ロメイン教授。オランダから来たハンサムで優秀な外科医だけれど、ひどいわ……。だが病院のパーティで、パートナーに袖にされて落ち込む彼女を助け、家まで送ってくれたのは、ほかならぬユレス・ロメイン教授だった。しかも、教授から思わぬ申し出を受ける。彼の患者のつき添いとして、エミリーに一緒にオランダまで来てほしいというのだ!
■穏やかで優しい作風で今なお愛され続ける作家の、不朽の名作を集めた《ベティ・ニールズ・コレクション》。実直なエミリーとはまるで性格の異なる、派手で美人の妹が教授を気に入り、思いがけない展開を見せます。頑張り屋のヒロインに声援を送りたくなる一作。
*本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。