わたしは名ばかりの海運王の花嫁。ナニー兼愛人だとは、誰にも言えない。
ギリシア富豪ドラコンの突然の来訪に、ルーシーは驚いた。彼の別荘で夢のような3日間を楽しみ、純潔を捧げたものの、その後いっさいの連絡が途絶え、遊びだったと諦めていたのだ。「ぼくと結婚して、兄の遺児の母親になってくれないか」ルーシーは耳を疑った。なぜわたしなの?彼が求めているのは妻ではなく、無償の愛を注ぐナニーだった。その点、元助産師のルーシーはうってつけだという。愛のない結婚なんていや。でも家族を持つという夢は叶う……。病気で子を望めぬ体であることを隠し、彼女は求婚を受け入れた。
■大人気作家S・ケンドリックがクリスマスに贈る、珠玉の感動作!愛されていないと知りながら、憧れの人と、その甥の赤ちゃんと家族になりたくて、クリスマスに花嫁となったヒロイン。彼への想いは日に日につのり、やがて抑えきれなくなった彼女は……。