ずっと親友だった「加奈」に大学でハツカレが出来てひと安心…と思っていたら、思いもがけない偶然から加奈とカレの初めてのHを目撃してしまい、動揺が抑えきれない私・朝子。カレにしがみつくようにして腰をあわせている、加奈の幸福そうな姿が頭から離れずに、二人の前に出るとどうしても意識して不審な人物になってしまう。その時の姿を見られたとはつゆほども思っていない二人は普通に接してくるのだけど…。 そのうちに、カレが全く下心なく自分のことを心配してくれていて、かつ、親友のことを誠実に想っていることがわかった時、自分は「決して言ってはいけない」と心の底からわかっていた言葉を言ってしまう…。 三人の登場人物が、全員泣き、苦しみ、そして幸せになるおぺら先生の連作ロマン。