日本でもっとも危険な男の物語。
この国を”超格差社会”に変えてしまった中心人物はこの男だった!
「改革」の名のもと、法律を駆使しながら、社会を次々と大胆に改造してしまう。まるで政商のように利にさとく、革新官僚のごとく政治家を操る経済学者ーー。「フェイク(偽物)の時代」に先駆けた“革命家”の等身大の姿とは。
経済学者、国会議員、企業経営者の顔を巧みに使い分け、「日本の構造改革」を20年にわたり推し進めてきた“剛腕”竹中平蔵。猛烈な野心と虚実相半ばする人生を、徹底した取材で描き切る、大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞ダブル受賞の傑作評伝。
はじめに 「改革」のメンター
1章 和歌山から東京へ
2章 不意の転機
3章 アメリカに学ぶ
4章 仮面の野望
5章 アメリカの友人
6章 スケープゴート
7章 郵政民営化
8章 インサイド・ジョブ
おわりに ホモ・エコノミカスたちの革命