USJの略称で親しまれるユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、国内はもちろん海外からも多くの観光客が訪れる、日本を代表するテーマパークだ。これまで、テレビCMなど従来型マーケティングで大きな成果を上げてきた一方、デジタルマーケティングには課題を残していた。テーマパークの顧客体験はオフラインが中心であり、オンラインデータの取得自体が困難であったことが、その要因の一つである。USJを運営するユー・エス・ジェイで、デジタルマーケティングマネージャーを務める柿丸繁氏は、その課題をクリアして、来場者一人ひとりに適したサービス提案を実現している。本書では、オフラインとオンラインを融合し、データの力で顧客体験を向上させた具体策が語られる。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2020年1月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。