慶長五年九月十五日―――その日、日本は震えた。
天下分け目の「関ヶ原合戦」に高潔なる士魂が燃ゆ!! 石田光成ら西軍諸将の視点で空前の合戦「関ヶ原の戦い」を描く――信念を貫きし英傑達が紡ぐ、壮大なる歴史大河浪漫!!
『此度の干戈は天下分目の戦いなり、豈に凶日なればとて一日の猶予なるべきや』(名将言行録)
慶長の朝鮮出兵の最中、天下人・豊臣秀吉、逝く―――
その死をきっかけに表面化する、五大老筆頭・徳川家康の野望。
秀吉が定めた“御掟”に公然と背き、天下取りへと走り始めた家康に対し、その野望を阻止せんと敢然と起ち上がったのは、豊臣切っての能吏・石田三成―――“鬼左近”の異名で恐れられる猛将・嶋左近、三成の盟友にして稀代の智将・大谷刑部ら頼もしき仲間達と共に、今、強大なる敵へ孤高の戦いを挑む!!