あらすじ好きな男のすべてはいらない。……離婚して二人用の家具が居心地悪くなった頃、ピアノを預かることになった。100年前のフランス製、燭台付き。元クラスメートの槙野と親密になりながらも、執着はしない日々に、ピアノは変化をもたらすのか? 詩人で作家である著者が、ぎこちなく生きる女の愛しさを描いた、心の空洞を照らす、全2篇。