出会った瞬間、心奪われた――強さと冷たさを宿す、年上のあなたに。
リーと友人ギャビンは知り合って2カ月。彼の父親が所有する別荘に誘われ、リーはなんの心配も抱かず出かけていった。同じ18歳同士の気安さで。屋敷は息をのむほど美しかったが、しんと静まり返った室内には人の気配がしない……。アルコールを飲ませようとしてくるギャビンの執拗さにようやく危険を察知したものの、後の祭り――。とそのとき、低くハスキーな声が響いた。「床に転がって何をしてるんだ」黒いシルクシャツの胸元をはだけた、セクシーなその男性こそ、ギャビンの父ピアーズ。リーの心臓が突然、早鐘を打ち出した。
■HQロマンスが誇る数々の逸作を厳選してお贈りする“伝説の名作選”。ロマンス作家協会のみならずエリザベス女王からもその功績を認められた名作家、キャロル・モーティマーの超年の差ロマンスをお届けします。