【書籍説明】
統合失調症という病気をご存知でしょうか?
幻覚と妄想がある精神疾患です。
私は強制入院しました。本人の意思と関係なく閉鎖病棟入りです。高校3年生の冬でした。
入院の数日前から、人が頭の中で話していました。
「あなたは、ほんとうにいい子なのね」
「ねえ、そんな家、出ちゃいなさいよ」
やがて私は幻聴をそのまましゃべるようになりました。
精神科には救急車で運ばれました。
「この感じは、日頃とは違うんですよね?」
医師が私の母に尋ね、母は強くうなずきました。
気を失った私は、閉鎖病棟に運びこまれました。
天井近くの小窓には鉄格子。脚も手もお腹も拘束。
手も足も動かせないことに、悶え苦しみました。
3ヶ月で退院しましたが、退院後の生活は苦しく、統合失調症の症状より生きるストレスに発狂しそうでした。
それから15年ほど経ちます。
今、私は結婚して一児の母です。子育てには苦労していますが、落ち着いた日々を送っています。
統合失調症でも、人生をなんとかしたい。その一心でした。
この本を手に取って下さった、みなさまの人生がなんとかなるための本を書きました。
※本書に登場する人物は全て仮名です。
【著者紹介】
そめや あやみ(ソメヤアヤミ)
ブログ「統合失調症、卒業。」を執筆。統合失調症で強制入院した過去から現在に至るまでを書き、徐々に人気を得る。
現在一児の母、夫は東証1部上場企業の管理職。独身時に統合失調症と診断されてから10年の闘病、
その中で夫と出会い、病気を受け入れられて結婚。妊娠中に完全な断薬に成功、出産後は症状もなく平穏に暮らしている。音大卒。
ちなみに、でき婚ではない。