新しい製品・サービスを出すうえで、部門横断型プロジェクトがその成否を握ることは言うまでもないが、往々にしてうまくいかないものだ。なぜなら、経営陣が社内連携(コラボレーション)を促そうにも、各部門が自分たちの権限や責任範囲、リソースなどの「領地」(テリトリー)を守ろうと抵抗するからだ。だが、筆者はそうしたプロジェクトが行き詰まっても落胆してはならないと説く。連携先の部門の脅威を明らかにし、その脅威を最小化するための策を講じれば、プロジェクトの復活は可能だ。行き詰まる前から、コラボレーションの死角となる3つの要因をチェックしたい。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2019年9月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。