セブン銀行、弁護士ドットコム、
メルカリ、磯丸水産、アットコスメ……
新しい市場を開拓するベンチャー企業から、
儲けの上限が確定しているような規制産業まで、
事業を創造していくための戦略を分析
目に見える数字や現象から目に見えないメカニズムに気づき決定的な一手を打つ
初めからそれほど複雑なことを考えてビジネスを始める起業家はいないだろう、と思われる方も多いに違いない。おそらくその通りである。起業家は、自ら考えた新事業を実行に移していくプロセスで、顧客や競争相手の反応から学びながら、戦略家自身が学習を繰り返し、ビジネスモデルを彫?していく。目の前に出現した問題を「仕分け」し、それについて考察して、起業家自身が事業の成長と共に視野を広げ、多様なことを「想定内」にしていったのだと思われる。事業を創造し、成長させていく背後には、そのような気づきと分析のプロセスがともなっていたはずである。