赤ちゃんに無償の愛を。私が得られなかった、温かい愛を。
帳簿係のジェシカは人一倍、家庭と愛を注げる子どもを欲していた。というのも、ジェシカは生まれてすぐに教会の階段に捨てられ、里親のもとをたらい回しにされてきたからだ。でも、誰からも欲しがられない私に結婚相手なんてきっと現れない……。そこで人工授精を思い立つが、我が子に父親の身元は知らせたいと、昔から密かに想いを寄せる親友の兄カートに協力を仰いだ。ところが激しい拒絶に遭い、ジェシカは涙ながらに彼の家を後にした。しかたない……子どもの父親は、見知らぬドナーしかいないということね。毛布にくるまり、ジェシカが打ちのめされた心の痛みに耐えていると、なんとカートが現れた! 「後悔するようなことをさせないために来た」
■カートは5日間かけてジェシカを説得すると宣言し、彼女を“誘拐”して自宅へ連れ帰ります。そして、自分には魅力がないと思い込んでいるジェシカを鏡の前に立たせ、彼女のすてきなところを一つ一つ教えようとするうち……。最高の読後感を味わえる感動作です!
*本書は、ハーレクイン・ディザイアから既に配信されている作品のハーレクイン・ディザイア傑作選となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。