デジタル技術の発達により、世界に散らばる知識や資本、そして消費者を取り込めるようになった。このおかげで、優れたアイデアをもとにしたスタートアップやムーブメントが可能になったのである。しかし、その割に画期的な商品やサービスはあまり生まれていない。筆者たちは、その理由として素晴らしいアイデアを商品化するうえでの落とし穴やバイアスに対処していないことを挙げる。筆者らはこうした落とし穴を避けて、ブレークスルーを成功に導くためのフレームワークを紹介する。このフレームワークは5つの要素から成るが、本稿ではそれぞれについて解説する。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2019年8月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。