中国の滴滴出行(ディディチューシン)は2016年に世界最大のライドシェア企業となり、ウーバーとの競争にも勝ち抜いた。しかし、その後も別のライバル企業の参入は続き、圧倒的な規模を誇るにもかかわらず、競争に決着をつけられないでいる。フェイスブックやアリババなど、成功を収めているプラットフォームがある一方で、苦戦を強いられるプラットフォームがあるのはなぜか。筆者たちは、こうしたデジタルネットワークのビジネスでは、その競争優位はプラットフォームとネットワーク間の相互作用にかかっており、ネットワークの特性をうまく使いこなした企業が勝つと言う。本書ではこの5つの特性を解説し、勝利の条件を探る。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2019年8月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。