【書籍説明】
「ひとり」という言葉は漢字で「一人」とも「独り」とも読むことができますよね。
私たちがひとりで過ごす時間は、取り立てて寂しさやツラさを感じるものではないと思います。しかし、その一方で、ひとりぼっちな状態に孤独感を覚えることもあるでしょう。
だからこそ、私たちは人とのつながりを求めるのです。家族や友人、恋人とのつながり。クラスメイトや職場、社会とのつながり。そして今は、インターネットという仮想現実の世界につながりを求める人もたくさんいます。
ただそうはいっても、人はみんな違う生き物なので、つながりが原因で孤独になってしまうこともあります。
そんなとき、ひとりぼっちでいる人に手を差し伸べる人が現れて、笑顔あふれる輪をつくれたら心のモヤモヤは消え去るのではないでしょうか。
人は所詮一人ですが、絶対に独りではありません。
もし、あなたの子どもがひとりぼっちでいたら、こう言ってあげてください。
「あなたはひとりぼっちじゃないんだよ」と。
そして、ママであるあなたも決して、ひとりぼっちではありません。
絵本のはじめに「ぼくの おもいは なかなかつたわらない」という文章がありますが、頑張って伝えることを覚えさせるのではなく、ゆっくりゆっくり、やさしく寄り添うだけで良いのです。子どもはいつの間にかママの愛を受け取り、自然と想いを打ち明けてくれます。だから、それまでゆっくり見守ってあげてください。
笑顔の輪で子どもがみんなと和を広げることができるまで。
この絵本は自閉症やADHDなどの発達障害、不登校や保健… 以上まえがきより抜粋