実業家アダム・ターメインの秘書クラリスは、アダムとともに彼の生家である大邸宅に引っ越してきた。二人は1歳になる赤ん坊を連れていた。アダムの親友夫妻の子だ。事故に遭った夫妻に代わり一時的に世話をするためだったが、名家の御曹司であるアダムが女性と子供と現れたことで、古くからの周辺住人たちがいっきに色めき立つ。実は密かにアダムを愛していたクラリスの心中は複雑だった。一生独身のまま彼のために働き続けるつもりだったが、近頃はつい、結婚して子供を持つ、幸せな自分の姿を想像してしまう。赤ん坊を抱く彼女を優しく見つめる夫はもちろん、アダムだった……。
■クラリスにとってアダムは完璧なボスでした。名家の出身で、敏腕で、ハンサムで、美貌の恋人を絶やさない。せめて秘書の立場でずっとそばにいたいと願っていた健気な彼女は、ある日ふいにアダムにキスをされ……。切ないボス秘書ロマンスです。
*本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。