●STORY:シャイで自己主張が苦手な椎名果林は、17歳の高2。密かに行きつけのカフェのマスターに恋をしている。その人は「古村厚志」さん。果林とは倍も年齢差のある34歳。だから果林は、告白する勇気が出せずにいたのだが。ある日、古村から「東京を離れて長野でペンション経営をすることになった」と聞かされて、一生の片想いに終わるかも、と覚悟の上で、古村を追ってゆく。カレのペンションでアルバイトを始めた果林。ところが、そこへ古村の別居中の妻が現れた!! 悩み揺れる果林の恋心に気づいていた古村だったが、年齢差のせいで素直に向きあえない。もどかしいオジサンと少女の関係にズバリ終止符を打ったのは、意外な人物で!?
●作品MEMO:講談社X文庫ティーンズハートにおける花井愛子の9作め。昭和62(1987)年12月新刊リリース。イラストレーションの文月今日子ファンの年齢層が、他のパートナー少女マンガ家のものより若干高いことから、物語の内容やディテール描写を「少しオトナ向け」に設定している。結果、ローティーンの読者たちからは「スキー場とかペンション
なんて、わからない」や「30過ぎのオジサンに片想いってキモい!」などのブーイングレターが多く届いたが、ハイティーン女子には「辛口で面白かった」と好評だった作品。2019年電子版のオマケ“あとあとがき"は「イマドキ女子」をイメージしての書きおろし。40代でも50代でも楽しめるはず!?
●WELCOMEBACK:講談社X文庫ティーンズハート電子版では「WELCOMEBACK」をキーワードに昭和平成のヒット作品を順次収録、展開予定。その第1弾配信が、花井愛子の10作『1週間のオリーブ』『山田ババアに花束を』『またたびハウスSTORY』『ジュリエット宣言』『恋電話』『星の恋人たち』『10月のパイナップル』『恋曜日』『淡雪ロマンス』『銀色のボーイ』の同時配信。各作品への感想コメントや今後のラインアップ希望など大歓迎!! ぜひぜひお寄せください。
●関連アイテム:『ときめきイチゴ時代〈ティーンズハートの1987-1997〉』『ムダな金はつかうな!』『ハナイ式ちょびっとダイエット〈50歳でもラクラクまにあう〉』