幻ではない。目の前にいるのは、本当にジオだわ!酔っぱらいに襲われたイシーを助けてくれたのは、たしかにあのジオ――ジョバンニ・ハミルトンだった。子供のころ、イシーの母が家政婦をしていた公爵家の御曹司だ。高貴でありながら、不良っぽい陰のある彼はイシーを夢中にさせたが、17歳の誕生日の夜、幼い恋心は粉々に打ち砕かれた。君の純潔など重たいだけだと、冷たく拒まれてしまったのだ。再会に戸惑う彼女を、彼は10年前よりセクシーになった瞳で見つめた。「大人になったな、イシー。そろそろ仲直りしないか?」そう言うと、彼は口もきけずに立ちすくむイシーの唇をふさいだ。
■ディザイアのみならずハーレクイン・ロマンスでも活躍中の、H・ライスが贈るドキドキの再会ロマンスです。極貧生活のイシーとは対照的に、ビジネスでも大成し富と名声をほしいままにしているジオ。そんな彼が急接近してきた理由とは?
*本書は、ハーレクイン・デジタルから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。