【書籍説明】
新選組密偵の髪結和泉屋伝吉がなぶり殺しにされ、その首が西本願寺の新選組屯所に届けられた。
倒幕浪士達に伝吉が密偵であることがばれたらしい。
新選組七番隊組長谷三十郎が囲う女は、実は長州浪士の愛人だった。
女は谷から新選組の機密情報を聞き出して、長州浪士に流していた。
谷は密偵の仙次から女のことを知らされ、激怒して女と情夫を斬り殺した。
だが、仙次から機密漏洩をタネに金を強請られる。
金に困って、谷は勘定部屋から公金百両を盗んでしまう。
勘定方河合耆三郎は公金紛失に慌て、秘かに穴埋めしようとするが、副長土方歳三にばれてしまう。
河合は断首の処分となったが、脱走を図り、沖田総司に斬殺された。
谷は河合が死んでほっとしたものの、仙次の強請りに耐えかねて斬り殺した。
谷の槍の腕前に疑問を持つ者が多くなり、三番隊組長斎藤一とも対立を深めた。
歳三は谷の公金盗用を見破ることができるのか?
斎藤と谷の不仲は、どう決着をつけるのか?
… 以上まえがきより抜粋