【書籍説明】
会津中将松平容保や土佐前藩主山内容堂らに助けられて、十五代将軍徳川慶喜は薩摩や長州の討幕計画を一旦は阻止した。
しかし、薩摩・長州の討幕の動きは激化する一方だった。
慶喜は幕府軍艦で少年天皇(明治天皇)を江戸にお連れした。
江戸で公儀政体論に基づく新政府の樹立を目指した。
近藤勇率いる新選組も親衛隊として天皇に随行した。
薩摩・長州は勅命と「錦の御旗」を偽造して江戸へ侵攻した。
しかも、偽天皇まで抱えていた。
江戸では赤報隊が暴虐の限りを尽くして町人達を脅かし、地方では「討幕志士」に煽られて百姓一揆が頻発した。
土方歳三は新選組を再結成して江戸の治安維持に努めたが、その間にも討幕反乱軍が江戸へ迫る。
歳三は新政府軍の武将として、反乱軍を迎え撃った。
坂本龍馬も勅命を受けて内乱収拾に奔走した。
歳三は、少年天皇を助けて偽天皇の正体を暴けるのか?
歳三は内乱を収めて、近代的な警察組織を創設できるのか?
【目次】
薩摩藩邸焼討ち
江戸行幸
錦の御旗
新選組再編
赤報隊
暗殺計画
天皇二人
甲陽鎮撫隊
密命
総攻撃
五条誓文の宣布
内乱終結
警察制度
… 以上まえがきより抜粋