名家で働く使用人の娘レベッカは、御曹司ジェイにかわいがられて育った。16歳の夏、ジェイへの憧れは愛となってついに身も心も捧げたが、小さな命を宿したとわかったとき、親たちの反応は厳しかった。ジェイの父は、息子は認知しないと言っていると主張し、こう告げた。「金をやるから、今すぐここから出ていって、処分しろ!ぐずぐずしていたら、おまえの母親を首にしてやる」レベッカは信じられない言葉の数々に傷つき、打ちのめされ、母を残したまま、身重の体で故郷をあとにしたのだった……。あのとき授かった子を、独りで育てるレベッカのもとに、10年後、悲痛な知らせが届く。“母危篤、連絡乞う。ジェイ”
■大スター作家リン・グレアムと同じ時期にロマンス小説家となり、ともにトップを走ってきたミシェル・リードの、日本デビュー作をリバイバル。十代の頃のつらい仕打ちを、忘れたくても忘れられぬまま時を重ね、いま再び……。珠玉のシークレットベビー物語!
*本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。