【書籍説明】
美濃国主斎藤道三の一人娘帰蝶に、隣国織田家から縁談が持ち込まれた。
帰蝶を織田信秀の嫡男信長の嫁に迎え、和睦しようという。
ところが、信長は「大うつけ(大馬鹿)」と悪評が高い。
帰蝶は信長に興味を持ち、男装して隣国尾張に忍び入った。
祭の日、帰蝶は、三河から来た人質松平竹千代を連れた信長に出会う。
帰蝶は信長に誘われるまま、竹千代とともに村童の喧嘩に加わったり大蛇退治を手伝ったりする。
突然、三人は野臥に襲われ、道三の家臣明智光秀に救われた。
復讐に燃える信長は野臥の巣窟を襲撃して、野臥の頭領を捕らえた。
野臥は三河の松平家に頼まれて竹千代を殺害しようとしたのだ。
やがて、竹千代は三河に帰り、今川家の人質となって駿府に送られた。
信長と帰蝶はめでたく結婚した。
信長が尾張を平定して間もなく、今川義元が大軍を率いて攻め寄せた。
勝ち目のない信長は奇襲作戦を立てるが、その作戦を見破る者が今川軍にただ一人いる。
成長して松平元康となった竹千代である。
はたして、竹千代はどう出るか?
【目次】
尾張の大うつけ
小さな客人
大蛇退治
猿か人か
野臥の洞穴
人質
婚儀と葬儀
国譲り状
今川義元出陣
松平元康
信長出陣
雷雨
桶狭間
天下布武
… 以上まえがきより抜粋