発売当初は「何のために使うのかわからない」や「家にあるとプライバシーが心配」と、批判的に見られていたアマゾン・ドットコムのアレクサ。それが世界に広がったのには理由がある。米アップルでAI(人工知能)アシスタントのSiri開発に関わった筆者は、アレクサの主要な成功要因を3つ掲げて、本書をスタートする。ただし、筆者は「音声AIの進化はまだ5%程度にも達していない」と喝破する。アップルが目指すビジョンを引き合いに、音声AIの持つ技術的可能性と、それがビジネスに与えるインパクトについて説く。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2018年11月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。