あらすじリーマンショック後、約2000億円の最終赤字を出したヤマハ発動機。その立て直しを行ったのが、柳弘之会長である。構造改革を実施、V字回復を果たし、営業利益率は3%台から9%台にまで改善した。さらに技術開発への投資を拡大し、新興市場での新たなブランド構築へとつなげ、次なる成長の道筋を立てた。売上高が約1.7兆円、うち海外売上高が約9割のメーカーであるヤマハ発動機。その大企業を社長として8年間ハンドリングした、柳会長から見た「真に強い経営」とは何か。 *『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2018年10月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。