半世紀前の米国のブルーカラーにとって、よい仕事とは大手メーカーに勤め、よい給料をもらうことだった。しかし今日、よい仕事=よい給料という図式は崩れている。知識労働者と同様にブルーカラーも、新たなスキルを学び、自分の仕事がどのように会社の成功に役立ったのかを、知りたがっているのだ。ブルーカラーに主体性を持たせることで、企業の業績が高まることは研究によっても裏付けられている。本書では、従業員が経営に対して関心を持つ、オーナーシップの文化を醸成する意義や方策について論じる。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2018年8月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。