相手に拒絶されるのが不安だ、無能な人間に見られるのは困る──こうした理由から、人に助けを求めることが楽しいと思う人はまずいない。しかし、協働型の文化を求める現代の組織は、マネジャー、同僚たちの協力なしには成り立たない。効果的に助けを求めるには、まずその行動に対する抵抗感をなくすことだ。幸い、すすんで手を貸したいと思っている人は予想外に多い。本書では、心理学に基づいて、相手に気持ちよく助けてもらうためのコツを伝授する。それは相手の仲間意識に働きかけ、援助に肯定的な意味を持たせ、援助の実効性を認識させることだ。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2018年8月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。