【書籍説明】
伊集院 誠。
彼は公立のある中学校の国語教師であった。
この春に、めでたく定年退職を迎え、今新たに第二の人生として喫茶店を開いている。
メイという不思議な女性と心の中で出会ったのが、この店を開くきっかけとなった。
彼女の存在は、伊集院そのものである。
彼はれっきとした男性ではあるが、その反面の女性としての心をも存在していたのである。
彼自身、それはまったく気づかないことであった訳だが、退職前に彼の前に、そのメイは姿を現したのである。
そして子供のときから憧れていた『書斎造り』に、彼女はいろいろと伊集院を助けたのであった。
これは、小説「伊集院 誠‥スローハイフはこの書斎から」に詳しく記述しているのでその物語を読めば、この続編が更に深く理解できよう。
今回も私、伊集院 誠のハイアーセルフとしてこの物語を進行していくのだが、果たして彼の喫茶店は繁盛していくのだろうか‥。
そしてまたまた彼の前に現れるメイは、伊集院を助けることができるのであろうか…。
コーヒーと音楽、そしてこの店に通ってくる人たちの人間模様が繰り広げられる。
それではここから物語の始まりである。
【著者紹介】
清水一穂(シミズカズホ)
コーヒー専門書
「そろそろ本物のコーヒーと出会いませんか」の著者でもあり、既に『入門編』『中級編』『上級編』の3部作を出版。
そしてその専門書の執筆後に、小説に精力的に挑んでいる。
やはり小説の中においても、そのストーリーにはコーヒーの専門家らしく、コーヒー文化にまつわるエピソードも網羅している。
「メイ」という女… 以上まえがきより抜粋