企業のトップとして経営に携わるためには、いくつかの道筋がある。大手企業で出世コースに乗ったり、みずからが起業したりする方法のほか、近年増え始めたのが、既存の中小規模の企業を買収してその経営者に収まる、という方法で、日本でも注目を集め始めている。本書では、こうした起業を「買収型起業」と呼び、実際にビジネススクールでこれについての講座を持っている筆者たちが、その準備から、交渉、取引、経営の継承に至るまでのロードマップを解説する。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2018年5月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。