あらすじかつて取締役会は、堅実かつ慎重な意見の代弁者として、経営陣にリスクの低減を求めてきた。しかしいまでは、競争優位の獲得のため、現状を打破するイノベーションを求めるようになっている。イノベーションの推進という課題が、コーポレートガバナンスを大きく変えようとしているのだ。しかし、こうした新しい関係性に馴染めない取締役も多い。筆者らは大手企業の取締役に調査し、イノベーションの統治という取締役会の新たな課題と改善点を分析した。 *『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2018年4月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。