「生命の設計図」とも呼ばれる《ゲノム》は,私たち一人ひとりの持つ全遺伝情報のことです.
約30億文字のA・G・T・C(ヌクレオチド)からなる文章(DNA)で出来ており,今,その文章を読み解くことによって個々人の体質や薬の効果の違いなどを明らかにする《ゲノム医学》が進歩しています.
学校では教わる機会の少ない《ゲノム》ですが,医療の現場ではその知識が活用され始め,医療者も患者も「知らない」ではいられなくなりつつあります.
そんな《ゲノム》の知識を気軽に,楽しく習得できるのが本書です.
【目次】
プロローグ ゲノムって何だろう?
第1章 遺伝子でわかること、わからないこと
第2章 遺伝子検査
第3章 がんとゲノム(前編)―ゲノムに基づく医療
第4章 がんとゲノム(後編)―がんの遺伝要因と環境要因
第5章 ゲノム配列だけでは人生は決まらない
第6章 病気を遺伝子で治療する
第7章 ゲノム情報は究極のプライバシー?
エピローグ ゲノムに正常配列はない