現在、コラボレーションやナレッジ共有を促進するために、社内SNSのツールを導入する企業が増えている。たしかにこうしたツールは大きな効果があるが、使用に当たって非公式なコミュニケーションを制限してしまったり、SNSに誘導されて誤ったデータに注目してしまったり、という罠にはまるおそれもある。本書ではこれらの問題点を指摘したのちに、社内SNSが組織にとって最大の恩恵をもたらすための指針を示す。SNSの導入はそれほどの投資もいらず、それ自体はプライベートでも浸透しているために簡単なことに思えるかもしれないが、実際は非常に複雑で注意を要するものなのだ。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2018年3月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。